アルツハイマーを発症している母は、お風呂に入るのを嫌がります。
これは、痴呆症の症状でしょうか?
以前、テレビで痴呆症になってしまった「大山のぶよ」さんも、お風呂に入りたがらないという症状がでているといっていました。
お風呂に入ることを嫌がる母のために、私がとった対処法を紹介します。
私の母の認知症の症状に、お風呂に入らない、着替えない、部屋の掃除をしないなどの衛生観念の欠如があります。
放っておくと、自分からお風呂に入ることはありません。
母がアルツハイマーの診断を受けた話はこちら ⇒ 母のアルツハイマー受診のきっかけ
認知症の母親がお風呂に入らない言い訳
理由を聞くと「面倒くさいから」だそうです。
お風呂に入らないから、着替えもしません。
昼間も寝るときも同じ服装です。お風呂に入るまで着替えません。
1週間や2週間、お風呂に入らないのは当たり前です。
当然、体臭がきつくなり、私が注意すると「お風呂に入らなくても、誰にも迷惑かけていない」と開き直ります。
母のお風呂対策 その1
私が実家に行っている時に、お風呂を沸かし強制的にお風呂に入れました。
この対策は失敗でした。
母は、娘である私に命令されることに、抵抗があるようでした。
最初の数回はお風呂に入りましたが、そのうち「具合が悪いから」「風邪気味だから」などと理由をつけて、お風呂に入るのを嫌がるようになりました。
考え方を変えてみる
母は、自分に興味がないことは「面倒くさい」と思ってしまいます。
これは、気力がなくなるという、認知症の母の症状です。
反対に、自分が興味があることは、すすんでやります。
私は、母の興味がありそうなことと、お風呂に入ることを関連づけさせることにしました。
母のお風呂対策 その2
母をお風呂があるデイサービスに行かせることにしました。
デイサービスに通う母の話はこちら ⇒ 恐るべし、デイサービス(通所介護)効果!
母は、人とおしゃべりするのが大好きです。
でも、当時足が痛いと言って、ほとんど外出することはありませんでした。
デイサービスに行けば1日中、母の大好きなおしゃべりがし放題です。
脚が痛くても、玄関まで車椅子でお迎えにきてくれます。
そして、何より専門のスタッフさんが、毎回巧みな話術で母をお風呂に入るように誘導してくれます。
母は、デイサービスに行くのが楽しみになりました。
更に良いことに、デイサービスに行くために、お洒落をしたり、お風呂に入る時に恥ずかしいからと、下着にも気を配るようになりました。
お風呂に入らない、着替えないは認知症の症状です。
そんなときは「お風呂に入らないことは、いけないこと」ではなく、お風呂に入ることと、興味のあることを関連づけさせて、説明されてみてはどうでしょう?
考え方や症状は、人それぞれですが、私の母の「お風呂対策」参考になれば幸いです。