老老介護より深刻な認認介護、同居できない私の両親は老認介護だった

老人が老人の介護をする「老老介護」が問題になっていますが、さらに深刻なのが、認知症がある老人が認知症の介護をする「認認介護」です。

私の両親は、母が認知症、父が寝たきりという状態でした。

両親に介護が必要になっても、同居できない立場にある場合はどうしますか?

我が家の場合の、認知症の母ができたことと、私がした介護について紹介します。

私の両親は老認介護だった

私の父は、要介護5・身体障害者1種1級の寝たきり状態でした。

母は、要支援2でアルツハイマーを発症していました。

そんな状態でも、父が「家に帰りたい」という、強い希望で在宅介護をすることになりました。

幸い、母はアルツハイマーを発症していますが、日常生活はヘルパーさんの助けを借りればなんとかなる状態でした。

ただ母は、自分の興味がないことは忘れてしまったり、意欲がなくなってしまいます。

アルツハイマーを発症したときの母の状態は ⇒ 母のアルツハイマー受診のきっかけ

在宅介護で問題になる医療行為

在宅介護をする時に一番困ったのが「医療行為」でした。

ヘルパーさんは、父のお世話を良くしてくれましたが、医療行為だけはできません。

医療行為ができるのは、訪問医療のお医者さんと、訪問看護師さんと、家族だけです。

でも、母には点滴を交換したりする医療行為が、できない状態でした。

朝と夕方に訪問看護士さんをお願いしていましたが、それ以外の昼間や深夜に点滴が必要になれば、私が実家まで行かなければなりませんでした。

両親と同居して介護をすることが出来ない私は、夜中でも母に呼ばれれば、実家まで片道一時間の道を自転車で通っていました。

それは、同居することができない、娘としての義務だと思ったからです。


認知症の母ができる介護は?

認知症の母が、寝たきりの父のために、できた介護は「見守り」です。

父の様子がいつもと違うとか、医療の機械が変な音を出しているなどを、私に連絡することでした。

そんな状態でも、何とか父を在宅介護で最期まで看れたのは、母がまだ「見守り」ができる状態だったからです。

もし、もう少し母の痴呆症が進んでいたら、在宅介護はできなかったと思います。

認認介護の現実

今、老人だけの家庭が増えています。

軽度の認知症の場合、まわりの人が認知症であることに、気が付かないこともあります。

認知症患者を介護していた人も、認知症を発症していたということは、珍しいことではありません。

周りの人が、気づいてあげられなかったために、起きてしまった悲しい事故もありました。

 

あなたの離れて暮らすご両親は、大丈夫ですか?

一人暮らしではないからと、安心していませんか?

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