父が死亡したあと、銀行口座の相続手続きがとても大変でした。
理由は、父の貯金通帳の印鑑がわからないことです。
そんな状況で、私が父の銀行口座を解約した手続き方法を紹介します。
同じような状況で困っている方は、参考にしてみて下さいね。
親子でも話ずらい「相続の問題」、あなたならどうしますか?
父の銀行口座の解約が大変だった理由
父の銀行の解約手続きを大変にした理由は、
- 商売をしていたため、お客さんとの付き合いで、沢山の銀行口座を持っていた。
- お金の管理は、全て父がしていた。
- 銀行印に三文判を利用していたため、どの印鑑かわからなくなってしまった。
- メインバンク以外の銀行は、キャッシュカードを作っていなかった。
- 母がアルツハイマーのため、お金の管理ができなくなっていた。
- 母の体調が良くないため、銀行の窓口に母を連れて行けなかった。
父の名義の通帳が沢山あったのですが、どの口座も大金が入っていた訳ではありません。
1つの口座に数万円のお金が残されていました。
もし、銀行印があれば、窓口でお金をおろすことができました。
キャッシュカードがあれば、ATMでおろすこともできたかもしれません。
ところが、父の口座は三文判を使っていたため、どの印鑑が銀行印なのかわかりませんでした。
キャッシュカードがないのでATMでもおろせません。カードがあったとしても、アルツハイマーの母が、全ての口座の暗証番号を覚えていたとは考えられませんでした。
そうなると、たとえ数万円のお金であっても、口座の相続手続きをしなければ、お金をおろすことができません。
銀行口座の相続の手続き方法
相続に必要な手続きや、必要な書類は銀行によって違います。
手続きに行く前に、必ず銀行に電話をして確認して下さい。直接銀行にいっても無駄足になることがあります。
手続き前に銀行に電話で問い合わせると、銀行によって対応がぜんぜん違いました。
- 電話だけで、必要な書類を郵送してくれる銀行
- 窓口に、必要書類を取りに行かなければいけない銀行
- 電話では説明できないと、電話対応を断る銀行
銀口座の相続に必要な書類
自分で揃えないといけない必要書類も銀行によって違います。
銀行に確認の電話をしたときや、窓口に書類を取りに行ったときに説明してくれます。
必ず必要になる書類は、
・父の戸籍謄本
市区町村によって違いがありますので、戸籍のある市区町村に確認して取り寄せます。
主に、結婚~死亡までの確認がとれるもの。
父の場合は「改製原戸籍」と「全部事項証明」の2種類が必要になりました。
・父の死亡届(コピー可)
・父の通帳やキャッシュカード
・母の印鑑証明
銀行によっては、相続放棄のために、兄と私の印鑑証明が必要な場合もありました。法定相続人全員の印鑑証明です。
・相続したお金を振り込む銀行口座の通帳
・委任状
相続人が窓口に行けないときは、委任状が必ず必要になります。
銀行によっては、私(委任された人)の住民票や身分証明書も必要になます。
その他、銀行によっては、母の住民票や実印も持っていかなければいけない銀行もありました。
銀行口座の相続時の銀行の対応のちがい
今回、父の相続手続きをして、銀行によっては一度も窓口に行かずに郵送で済んでしまう銀行と、窓口に何回も行かなければいけない銀行がありました。
一番、大変な思いをしたのは、窓口の人の勘違いで私が3回も銀行に足を運んだのに、最終的に「相続人(母)を窓口に連れて来て下さい」と言った銀行がありました。
死亡すると銀行口座が凍結される?
あと、よく死亡すると「銀行口座が凍結される」と耳にしますよね。
これは、銀行に連絡した時点で、口座が停止します。
もし、振り込みや光熱料金などの振り落しがある場合は、振り落とし先を変更してから銀行に連絡したほうがよいと思います。
基本的に、死亡したからと勝手に口座が凍結されることはないそうです。
銀行口座相続を簡単に済ませるための対策
次に訪れるであろう、母の銀行口座相続の対策を考えてみました。
今回、父の銀行口座の相続をしながら、母名義の銀行口座の整理もしました。
母は、認知症を発症していて、お金の管理がきちんとできないので、実家の近くにある郵貯銀行を生活費を確保する口座にしました。
その他の、銀行のキャッシュカードの暗証番号と印鑑は、娘である私が把握しておき、万が一の時は、相続手続きをせずにカードでお金をおろすことにしました。
まぁ、実家のお金が沢山ないので、できることかもしれませんが・・・。
あなたは、親の銀行口座や財産を把握していますか?
親子でも、お金のことはなかなか話しずらいことですが、万が一の時に困らないように、親や兄弟で話をしておくことは必要なことかもしれませんね。
遺産相続に必要な実印を、あわてて作ったお話
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