医療の進展で、日本人の平均寿命は年々延伸しています。
最近よく耳にする「健康寿命」と「平均寿命」の違いって良くわからないですよね。
厚生労働省の「健康寿命」と「平均寿命」の違いについて調べました。
私は今年、長く寝たきりの状態だった、実家の父を見送りました。
寝たきりだった父や、現在アルツハイマーの母、自分の健康寿命についても考えてみました。
健康寿命の定義とは?不健康な期間とは?
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。
男性では約9年間、女性では約13年間、体に不調が出て要支援や要介護になっています。この期間を厚生労働省では「不健康な期間」と定義しています。
厚生労働省とWHOでは、多少見解に違いがあり、その期間にはズレがあります。
要支援の母の健康寿命は終わっているの?
私の母はアルツハイマー型認知症で、要支援2です。
母が認知症の診断を受けた話はこちら ⇒ 母の認知症受診のきっかけ
健康寿命の定義を見ると、私の母の健康寿命はもう終わっています。でも、私の考えではちょっと違っています。
私の実家の父は、75歳の時に「脳梗塞」で倒れ、寝たきりになり1人では生活できない状態になりました。
その後、訪問医療の先生や看護師さん、ヘルパーさんなど沢山の人の支援のおかげで、4年間頑張りました。父の「健康寿命」は75歳だったと思います。
母は、現在「アルツハイマー」を発症しており、要支援2です。ヘルパーさんの手を借りて1人で生活をしています。
厚生労働省の定義に従えば、要支援2の母の健康寿命はもう終わっていることになります。
これから、母のアルツハイマーは進んで1人で生活することができなくなる時が来ると思います。私は、それまで母の健康寿命は続いていると考えます。
「健康寿命」という言葉が、母のように少しの助けがあれば、1人で生活できる老人を否定しているようで、私は嫌いです。
健康寿命がくる前に考えておきたい事
私は「健康寿命」は、まわりの人の支援を受けても、1人で生活できなることだと定義したいです。
私には子供が1人しかいません。
私の「健康寿命」が来たときは、全ての負担が息子にかかってくるかもしれません。将来、息子の負担にはなりたくありません。
施設に入るなどの判断は、息子にさせたくないと考えています。
私が、1人で生活できなくなる「健康寿命」が来る前に、自分のその先の生活を決めておきたいと思います。
「健康寿命」の定義は自分で決める。その先の生活を考える。
私は、自分の最後の生活を、息子に決断させたくないと思います。